先日、札幌市内の私立中学校にて、出口汪先生の講演会が開催されたので、出席してきました。
出口汪先生は、大学入試現代文のカリスマ講師として30年間活躍され、北野立志塾で採用している論理エンジンを開発された方です。
「論理エンジン」は、首都圏や関西圏の難関私立中高を中心に300校で導入されている、論理的思考力を育成する国語教材です。
しかし、残念なことに札幌では、まだ数校でしか導入されていないとのことで、北海道の教育が世界の流れから取り残されつつある状況です。

出口先生のお話の内容は、いつも一貫されています。
すなわち、21世紀に求められる力が、「課題解決能力」であり、課題を解決するためには「論理的思考力」が必要不可欠であるということです。
今回は、「20世紀型教育」と「21世紀型教育」という対比によってわかりやすくお話してくださいました。

「20世紀型教育」は、模倣力を育てる教育でした。
まだ発展途上国だったころの日本は、豊かな生活を送るためには、その手本となる欧米諸国をまねることが大事でした。
そのために使われたものが、計算と漢字です。誰よりも早く計算でき、誰よりも多く知識を持つことが優秀とされてきたのです。
また、欧米諸国をまねるために、文系理系を問わず英語の文法力と読解力が求められました。大学で欧米の論文を翻訳するためです。
すべては「模倣力」をつけるためです。日本人が英語を学んでも「しゃべれない」理由はここにあります。
しかしながら、20世紀型教育を受けてきた我々が、数々の問題を解決できずに、日本の経済成長すら止まってしまっている現状を見ると、20世紀型教育が時代に合わなくなってきていることは、誰もが感じていることではないでしょうか。

それに対して「21世紀型教育」は、課題解決能力を育てる教育です。
すでに先進国となった日本は、自ら答えのない課題に立ち向かいそれを解決したり、新たな価値創造をしなければなりません。
そのためには、現状の問題を客観的に分析し、自ら判断を下して、解決に向けて行動しなければなりません。
日本の産業界では、指示待ち人間は多くいるが、問題解決型の人材が不足していると言われてきました。
大手企業でも、日本の学生の就職率が低迷している状況でも、アジア各国の優秀な人材は積極的に採用されているのが現状です。
今回の教育改革は、現状を憂える産業界からの強い後押しがあるのです。
2020年から大学入試が大幅に変化する理由もここにあるのです。現在の中2生以下の学年が対象になります。

論理的思考力を身につけるためには、訓練が必要です。言語の正しい使い方を学びます。
言語の正しい使い方を習得できるプログラムが、論理エンジンです。
北野立志塾では、小1~中3のすべての学年で論理エンジンを導入しています。
学校では、国語の先生が変われば教え方が変わったりしますが、北野立志塾では9年間私が一貫したプログラムに則って指導するので、遅かれ早かれ国語力が伸びてきます。

時代が求める人物像は明らかにされていますが、それに対する教育界の変化のスピードがあまりにも遅いことが気がかりです。
北野立志塾の周りでも、論理的思考力を鍛える斬新的な教育をしている塾の存在を聞きません。
多くの塾は、国語を積極的に学習しません。今まで通りの「英数重視」です。
私自身、厚別の教育に貢献できるよう、時代が求める人財を育てられるよう学び続けなければならないと強く思いました。